どうですか?自分は健気なこどもだったと、少しは認めてあげることができましたか?
はい、とにかく母のOKがでるまでは、と頑張る健気なこどもでした。そこだけに集中しすぎた、少し度を越した考え方をするこどもだったことを思い出しています。
うん、そうですね、だからですか?
今更掃除を頑張っても、お母さんからの承認はもらえない、だから頑張る理由が無い?
そうですね、やらねばな気持ちになれないのです。
もう『どうでもいいや』みたいな。
ホント、自分のことはどうでもいい、、、
『尊厳』ってわかりますか?
尊厳、広辞苑で調べてみました。
— とうとくおごそかなこと。とうとくて犯すべからざること。
これは私の意見ですが、清潔な環境で生活することは人々の尊厳を保つため、とも言えるのではないかと思うのです。
例えば、風呂に何日も入らなかったり、下着を着替えることなく数日過ごすとどうですか?
外に出たくなくなります。だれとも会いたくない。
そうですよね、自分を清潔に保つことで尊厳を保つからこそ、外界と触れようとする気力というのが湧くのではないでしょうか?
これを家を清潔に保つということに置き換えてみたらどうでしょう。
いつでも人を迎えいれることができるという清潔な家を保つということは、自分の尊厳を保つということとイコールだと思えるのですが。
確かに。お客さんで、『この人の家は汚れているのだろうなぁ』と思わせる人が時々いるのですが、その人は少し臭うような容姿で、しかも、機嫌が悪い。そんな人がいます。
そういうことですよ!
他人に対して余裕の無い人々は、機嫌が悪いのです。機嫌が悪いということは尊厳とは縁の無い生活をしています。そして、機嫌が悪いということは他人にも迷惑をかけてしまっている場合もあるのです。
そうですね、機嫌の悪いお客さん大っ嫌い(笑)、変な気を使わせるんだもん(笑)。
あなたが自身が機嫌良く過ごすことが、実は社会の平和にも繋がると思いませんか?
そうですね、そうです。
みんなが機嫌の良い社会だったらば、トラブルなど起こりませんものね。
そう、だから気持ち良く過ごせる環境を整えるということは結構大事なのですよ?お母さんのためだけでは無くね。
自分の尊厳のための掃除?
そう言えば、面倒臭いなぁと思いながらもお風呂に入るのは、明日の仕事のため、と、やはり風呂上がりは気持ち良いものだとわかっているから。
そゆこと?
そうです!そういうことです!
確かにあなたの家の掃除は少し大変かもしれませんが、目の前のゴミから少しずつ片付けみては?
少しずつ。
自分の機嫌のために、そしてちっぽけかもしれないけれど、尊厳のためにやってみます。
はい、でも多分『頑張る』のは最初の一歩だけで大丈夫ですよ、あなたは方法は知っているのですから。
照!!
じゃ今日はここまでです。
またいらっしゃい。
はい、ではまた明日よろしくお願いします。
こちらこそ!