立ち止まっている、
追い風が吹くのをただただ待っている漂流したヨットみたいに。
追い風が吹いても、帆がボロボロなので多分ゆっくりしか進まない。
こんなとき、乗り手はどうするのが賢いのか?
体力、精神力の消耗を無くすことだけに集中し、残された食料品をケチらずに、でも大切に食し、
船内の日に当たらないところで、カラダを休める。
ヨットに乗っているだけで、意外と体力は必要だからだ。
大海原に出ているヨットは、本当に一人ぼっちだけれど、
私は地に足が着いていて、雨風を凌ぐ家もあり、
衣食住には困らない程度ではあるがお金もある。
でも、心は漂流したヨットみたいな感じで、、、
動けない。
彼が亡くなったから?
そうじゃない、
私の心の底には、
『頑張ったからといって、褒美はもらえるとは限らない』
そんな世捨て人みたいな、
『頑張ったからといって、それが何になる』
みたいな絶望感があるんだ。
多分、それが動けない理由。